日本品質管理学会認定品質管理検定(QC検定)とは?

品質管理検定(QC検定)新制度の概要について(平成25年より導入)

一般財団法人日本規格協会 品質管理検定センター

■新制度導入の経緯と趣旨

 QC検定は、2005年4月に産学各方面のご支援をいただき創設されましたが、同年12月の第1回試験以降、国内景気が低迷する中においても受検者数の増加傾向が続いており、第15回試験(2013年3月)では受検申込者が過去最多の約49,000名となり、多くの組織(企業、学校等)や個人の方々に利用していただける制度となって参りました。

 特に近年では、利用企業の増加と業種の広がりが顕著で、また高校を中心とした学校への普及も目を見張るものがあり、品質管理学習人口の裾野の拡大が確実に進んでいます。
このような状況は産業界の現場力向上、国際競争力強化に大いに寄与するものと確信しており、品質管理検定運営委員会(委員長:椿広計 統計数理研究所 副所長)では、制度の更なる普及と定着を図るため、2012年4月より現行制度の見直しを行っておりましたが、この度新たに以下の制度を導入することに致しました。

 今回の制度見直しは、現行制度の大枠は変更せず、新たな制度を導入することで、検定利用者への情報提供・情報公開を進め、さらに制度の利用価値や社会的価値を高めるためのものです。

 特に、『2.品質管理検定レベル表の定期的な改訂 及び 繰り返し試験奨励制度の導入』は、今回の制度見直しの重要なポイントです。品質管理検定は、既に2009年にそのレベル表を大幅に改訂したところです。しかし、これからも産業界の国内外のニーズや品質管理の発展に併せて変化する”品質管理で求められる知識・能力”に対応するために、今後は「品質管理検定レベル表の定期的な見直し・改訂」を実施することとしました。

もちろん、品質管理の基本的考え方が大幅に変わるものとは考えませんが、その時代その時代に合った品質管理専門家の力量を検討し、社会に発信することも、品質管理検定に課された使命と考えました。また、レベル表の定期見直しに伴い、既に合格している1~3級合格者の方々の中で、その時代、時代で求められる品質管理の知識・能力を身につけようとチャレンジされる方の再受検を支援する制度も導入します。

■新制度の概要

現行制度に加えて、新たに以下の二つの制度を第16回QC検定試験(2013年9月1日)から導入いたします。
1.1~2級試験再受検者のモチベーション維持制度の導入
①成績情報の一部開示
(対象:2級試験の不合格者)
②準1級の創設
(対象:1級試験の一次試験合格者)
2.品質管理検定レベル表の定期的改訂 及び繰り返し試験奨励制度の導入

1. 1~2級試験再受検者のモチベーション維持制度の導入
この制度は1級及び2級試験不合格者を対象として、再挑戦(再受検)への意欲を失うこと無く継続したQC学習に取り組んでいただくために導入するものです。

1.1 成績情報の一部開示
 2級試験不合格者を対象として、「試験結果通知書(不合格通知書)」を改訂し、不合格者にどの程度の成績レベルだったのかの情報提供(下記AB)を行います。
①評価基準
 手法分野・実践分野(概ね50%以上)、総合得点(概ね70%以上)の3つの合格判定基準の内、総合得点概ね60%を評価基準としてAB二つのレベルを提示します。
②参考例
  A.あと一歩で合格です。再度チャレンジしてください(総合得点が60%以上でした)。
  B.いま一歩努力が必要です。弱点を重点的に学習してください(総合得点が60%未満でした)。

1.2 準1級の創設
 1級試験の一次試験合格者に対して「準1級」を認めます(注:1級試験の二次試験合格者に対しては、従来通り「1級」合格を与え1級合格証を発行しますが、準1級合格証は発行しません)。また、1級試験の再受検料を減額し、再受検ための経済的負担を軽減します。
①準1級付与基準:
 1級試験の一次試験合格者(手法・実践分野共に概ね50%以上、かつ総合得点で概ね70%以上)に付与します。
②特典:
 準1級と認められた後一年以内に1級試験を再受検する場合には、受検料を割り引きます(割引率は検討中)。

2.品質管理検定レベル表の定期的な改訂 及び繰り返し試験奨励制度の導入
 この制度は1級、2級及び3級試験合格者を対象として、品質管理検定レベル表の定期的な改訂実施に伴い、上位級へのチャレンジは勿論のこと、合格級の繰り返し受検も推奨するものです。
 産業界の国内外のニーズや品質管理あるいはその周辺の情報技術発展に併せて変化する”品質管理で求められる知識・能力”に対応し、今後「品質管理検定レベル表」の定期的な見直し・改訂を行います。これに伴い、既に合格している1~3級合格者の方々にも、上位級へのチャレンジは勿論、その時代、時代で求められる品質管理の知識・能力が身についているのかの自己点検のために、既に合格されている級へも再受検することを推奨することと致しました。これはボランタリーに力量の維持・改善に努力しようとする組織・個人の方々の自己点検を支援する手段として推奨するものであり、既存の合格実績は永久に保証されます。
 繰り返し試験合格者に対しては、合格時点の知識保持証明として改めて「合格証(最新合格年月日を記載)」を発行します。
 ①繰り返し試験は、あくまで任意(オプション)です。
 ②繰り返し試験で不合格となった場合でも、既存合格証は有効です(失効しません)。
 ③繰り返し受検を支援するために、受検者及び合格者に対しては、以下の特典を付与します。
  ア.受検料の割引(割引率は検討中)
  イ.希望者には、繰り返し合格者氏名を公表
    *繰り返し試験合格状況(最新合格日・合格履歴等)をホームページで公表。