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Vol.4 一般社団法人日本最適化栄養食協会


一般社団法人日本最適化栄養食協会
事務局


左より
前島秀樹 氏(事務局長)
福島周一 氏(規格部長)
神志保利 氏(事務局メンバー)
嶋崎美加子 氏(事務局メンバー)


【後編】

──JSA-S1015『最適化栄養食の栄養設計基準に関する要求事項』の開発は、実際に貴組織内のどのような方が関わって推進されたのですか。
 規格の開発の段階では、当協会が設立されたばかりで、スタッフが少なく、総務担当者以外の協会職員が参加しました。


── 開発側の立場から、JSA-S1015『最適化栄養食の栄養設計基準に関する要求事項』の特徴を教えて下さい。
 この規格に沿って開発された栄養設計基準を規定要求事項とし、製品認証を構築することを意識して開発してきたものです。この手法は、様々な分野の認証制度の構築にも使えるのではないかと思います。参考にしていただければ幸いです。


──JSA-S1015『最適化栄養食の栄養設計基準に関する要求事項』の発行後、組織の内外から反響はございましたか。
 この規格のもと、製品認証に用いる基準を作成し、製品認証制度を実施していますが、認証制度については、多くの問い合わせや認証希望が寄せられています。


──その認証事業の概要について教えていただけますでしょうか。
 JSA規格のもと、認証制度は、栄養設計基準の登録制度と製品等認証制度から構成されています。
 登録制度は、JSA規格にもとづいて策定された、最適化栄養食設計基準の登録審査を得て登録されます。この基準は、ターゲットとする対象の年代、特徴などが示されています。
 認証制度は、登録された栄養設計基準に従って、具体的に設計された食品が対象となります。認証を希望する方は、必要な申請書類の提出し、審査を経て認証されます。
 製品等認証制度は次の3種類のタイプがあります。
 ①製品認証:工場で製造される製品の状態で、消費者にわたる食品が対象。
 ②メニュー認証:社食やレストランで調理されて提供される食品が対象。
 ③調理セット認証:例えばパスタソースのように決められた食材と調理される食品が対象。
 現在44製品が認証、販売されています。



──JSA規格の魅力の一つに、認証制度を自由に設計、運営できることが挙げられます。貴組織では規格発行と認証制度を組み合わせた普及・推進活動にうまく取り組まれていますね。

 当協会では7月から認証制度の運用を開始し、1年で約40製品が認証され、販売されております。今後も最適化栄養食の認証マークの付いた製品の普及を図ることで、美味しく、栄養バランスの整った食を、多種多様なものから選んで、楽しく食べていただく世界を広げてまいりたいと考えております。


──これからJSA規格を開発してみようかと考えている組織へ何かアドバイスをいただけますか。

 規格は作っただけではだめで、使われなくてはその役割を果たすことができません。そのような意味で、当協会では、規格作りの標準化とそれを使った認証制度とは車の両輪だと思っています。規格を開発する際には、その使用目的を明確に持つことが重要だと思います。


──最後に、今後の貴組織の活動や展望等について教えて下さい。

 規格の発行時、エンドユーザーである消費者の方から非常に多くの反響をいただき、今後の展望に期待を抱きました。「最適化栄養食」の社会における潜在的ニーズの大きさは、今表層に現れている部分の比ではないと感じています。
 今後もPR活動を積極的に行い、規格の普及、認証の拡大を通じて、「最適化栄養食」が市民権を得られるように、普及活動などを実施していきたいです。


──ご質問は以上となります。どうもありがとうございました。