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Vol.3 JSA規格事務局【前編】


第3弾は、組織様とともにJSA規格を開発する事務局メンバーのインタビュー
【前編】となります。

現在、JSA規格の開発を検討されている方はもちろん、JSA規格に少しでも興味・関心がある方にこの制度の魅力をお伝えできれば幸いです。

【前編】


── JSA規格とはどのようなものですか? JISやISOとどう違うのでしょう?
 JSA規格は、日本規格協会が発行する“民間規格”です。国家規格のJISや国際規格のISO規格とは、様式だったり、構成だったりはよく似ていますが、それらの規格よりも迅速に開発できるという特徴があります。


── JSA規格がその後JISになったこともあると聞きましたが本当でしょうか?
 はい。開発したJSA規格をもとにして、更にコンセンサスを深化させることで、JISやISO規格へ発展させていくことは可能です。その一例がJSA-S1018(温度管理保冷配送サービス-輸送過程での積替えを伴う保冷荷物の陸送に関する要求事項)です。2017年11月に発行されたこのJSA規格は、2023年2月にJIS Y 23412(温度管理保冷配送サービス―輸送過程での積替えを伴う荷物の陸送)になりました。


──JSA規格を作ることができるのは、どのような人/組織でしょう?
 どなたでも、作ることができます。JSA規格を開発したいという、企業、団体、学界、政府関係機関などの、様々な提案ニーズに柔軟に応えます。


── 規格を作るのは大変だと聞きますが?
 確かに簡単ではありません。特に難しいのは、関係者のコンセンサスを得るという点です。例えば、JISを作る場合、その開発を行う委員会は、産官学や消費者など、様々な関係者で構成されていなければなりません。そのため、合意形成が容易ではないんです。その点、JSA規格はシンプルなメンバー構成の開発グループで行うことができます。このグループの要件は「開発計画に賛同する3名以上のメンバーで構成し、同一組織からの参加者が過半数を超えないこと」としているので、こういった点で、JISよりも迅速に規格の開発が可能なのです。