食品に関わる全ての組織が取り組むべきマネジメントシステム規格、それがISO 22000です。
この規格には、意図した用途にしたがって調理された食品が消費者に危害をもたらさないよう、組織が方針及び目標を定め、それらを達成するための一連のシステムが規定されています。
この規格の対象となる組織は、全てのサプライチェーンであり、フードチェーン(関係者)を構成する作物生産者、飼料生産者、一次食品生産者、食品製造業者、卸売業者、小売業者、食品サービス業、ケータリング業者、輸送・保管及び配送サービスを提供する事業者、包装材料の供給者などになります。
ISO 22000は2005年に国際規格として制定され、10年以上の時を経た2018年6月19日に、改訂版(ISO22000:2018)が発行されました。
ISO 22000を認証取得するメリット
① 消費者や顧客からの信用と信頼を高め、組織のブランド力を強化できます
② 組織体制の強化とコンプライアンス(法規制への遵守)の推進に繋がります
③ 製造物責任やリコールのリスクを軽減できます
④ 食品安全に対する従業員の意識向上が図れます
⑤ 仕事の見える化が進み、業務効率が高まります
⑥ 海外の企業を含む取引要件を満たすことができます
ISO 22000認証取得のご相談は、日本規格協会 審査登録事業部まで。
ISO 22000:2018の章構成
箇条番号 | 箇条タイトル |
1 | 適用範囲 |
2 | 引用規格 |
3 | 用語及び定義 |
4 | 組織の状況 |
4.1 | 組織及びその状況の理解 |
4.2 | 利害関係者のニーズ及び期待の理解 |
4.3 | 食品安全マネジメントシステムの適用範囲の決定 |
4.4 | 食品安全マネジメントシステム |
5 | リーダーシップ |
5.1 | リーダーシップ及びコミットメント |
5.2 | 方針 |
5.3 | 組織の役割,責任及び権限 |
6 | 計画 |
6.1 | リスク及び機会への取組み |
6.2 | 食品安全マネジメントシステムの目標及びそれを達成するための計画策定 |
6.3 | 変更の計画 |
7 | 支援 |
7.1 | 資源 |
7.2 | 力量 |
7.3 | 認識 |
7.4 | コミュニケーション |
7.5 | 文書化した情報 |
8 | 運用 |
8.1 | 運用の計画及び管理 |
8.2 | 前提条件プログラム(PRPs) |
8.3 | トレーサビリティシステム |
8.4 | 緊急事態への準備及び対応 |
8.5 | ハザードの管理 |
9 | パフォーマンス評価 |
9.1 | モニタリング,測定,分析及び評価 |
9.2 | 内部監査 |
9.3 | マネジメントレビュー |
10 | 改善 |
10.1 | 不適合及び是正処置 |
10.2 | 継続的改善 |
10.3 | 食品安全マネジメントシステムの更新 |
附属書A | CODEX HACCPとこの規格との対比 |
附属書B | この規格とISO 22000:2005との対比 |