標準の戦略的な活用の推進について

近年、デジタル化の進展、SDGsやカーボンニュートラル、それに伴う新たなビジネス機会の創出など、産業構造やビジネス環境が大きく変化しています。こうした状況の下、企業が標準化をはじめとするルール形成に積極的に取組み、優れた技術などを社会実装し、市場を創出していくことの重要性が高まっています。本講演では、経済産業省の標準化政策の方向性についてご紹介します。

プラスチック循環社会に向けての技術開発と品質保証
～「すてる」をなくす、「みらい」をつくる～

GHG削減、海洋汚染対策に向けプラスチック循環社会が求められています。“「すてる」をなくす、「みらい」をつくる”は、異業種各社様と立ち上げた循環社会実装の為の「アールプラスジャパン社」の経営理念です。この様な社会づくりに向け、サントリーは2030年にグローバルでPETに用いる化石由来原料の0化に向けて活動を進めています。この活動の中での技術開発、品質保証の進捗についてご紹介します。

健康・医療・介護へのICT 活用と国際標準化

健康・医療・介護分野の中心は「治療」でしたが、ICT活用によって「予防」に重点が移りつつあります。生活習慣病ハイリスク者の日常をモニタリングして生活習慣の改善を促し、発病を未然に防ぐ技術が典型です。ICTも活用して高齢者の社会参加を促進すると介護状態への移行を遅らせられます。この講演では、研究開発の動向を紹介し、活発化しつつあるIEC、ISOでの標準化活動についてご説明します。

組織の持続的発展を支える“人材育成”～品質を核にする教育の実践～

顧客価値をもたらす製品・サービスを創るうえで、組織の価値観や技術を正しく受け継ぎ、経営環境の変化に即応した問題・課題の解決に優れた人材が望まれています。しかし、変容する顧客・社会のニーズ・期待に的確に対応できる人材育成に苦慮することも多々あります。
本講演は、組織の持続的発展を支える基盤に品質を核にする教育を据え、人材育成の考え方、人を育てる仕組み、多様な研修プログラムなどの実践例をご紹介します。

新たな価値創造に向けたサービスエクセレンスモデルの活用
～「顧客満足＋カスタマーデライト」による顧客ロイヤルティ創出～

顧客ロイヤルティは、次の購買の際に、他社製品との比較や検討をすっ飛ばしてショートカットした再購入行動を引き起こします。顧客ロイヤルティを高めるには、顧客満足だけではだめで、カスタマーデライトを顧客に感じていただくことが重要となります。カスタマーデライトを生む優れた顧客体験を、一貫して提供できる組織の能力要素が、サービスエクセレンスモデルとなっています。ぜひ有効に活用していただきたいと思います。

グローバル品質保証の実際　～コロナ禍などの動きの中で～

コロナ禍や各種紛争などグローバルでの事業活動が大きく変化する中で、2019～2020年にJSA傘下で開催した「グローバル品質保証研究会」活動の概要をご紹介し、日本の製造メーカの海外展開でのキーポイントを検証します。海外展開の事業モデルは、M&A～OEM～自社工場など多岐にわたっており、QMS・現場QA活動などがどうあるべきかやその基本となる人材育成などを事例も含めてご紹介します。

次世代エアモビリティの国際標準化

ドローン技術を活用した次世代エアモビリティシステムが世界中で広く検討され始めている中で、安全性や性能、利便性、快適性などのエクセレント品質をどのように確保をしていくかは大きな課題になっています。未来を拓く新たな次世代エアモビリティに関する様々な指針や法改正などが検討される中、チャレンジすべき技術課題や品質と標準化について、我々の取組みや現在の動向、将来の展望をご紹介します。

JISマーク表示制度～指摘事例・よい事例等、最新審査情報～

コロナ禍にあっても、安全・安心を担うJISマーク製品表示制度は、ますます重要な役割を果たさなければなりません。リモート審査の実施も事例が出始め、リモート審査を含めた最新の審査事情をご紹介します。また、審査での指摘事例・是正内容をお伝えするとともに、品質管理のよい事例をご紹介します。今回も適切な品質管理の維持に有益な情報をご提供します。