|利用規約|
「標準(規格)」は製品やサービスの品質の確保、生産の合理化、生活の安全・便利さ等にも欠かすことができない経済・社会的なインフラとなっています。また、今日ではグローバル化する経済社会において、「標準」は産業技術の基盤として必要であるのみならず、世界市場での技術展開において「特許」と同様に重要な意味をもつことが指摘されています。このような背景から「標準」を作り、それを活用していく「標準化」は、産業活動基盤の強化や国民生活の質的向上のために不可欠な活動であるとともに、企業においても技術の戦略的展開を図る上で重要なものとなっています。
しかし、日本においてこのような「標準」及び「標準化」の重要性を理解し、「標準化」を推進する人材は不足しています。その理由の一つとして、「標準化」に関する教育・研修用の教材が整っていないために、大学や企業での教育が十分に行われていないという現状があります。
このような観点から、「標準」を理解し、活用できる人材を育成することを目的として、広く大学(学部、大学院)及び企業の教育現場において利用しやすい「標準化」の教材およびプログラムを開発いたしました。
本教材及びプログラムは日本規格協会(JSA)が経済産業省より委託を受けた「産業技術研究開発委託費(基準認証研究開発事業:標準化に関する研修・教育プログラムの開発)」の成果です。この事業は、平成17年度~19年度の3ヵ年のプロジェクトであり、平成17年9月にスタートし、大学や企業関係の専門家の皆様に分担、執筆していただきました。
本教材は電子媒体で提供し、実用的で使いやすい教材とすべく、次の(1)~(3)の工夫をしています。
(1)共通知識編と個別技術分野編に大別し、モジュール化
さらに個別技術分野編の方は、機械分野、電気・電子分野、機械安全分野、化学分野(現在開発中)に分類し、その中をさらにモジュール化(章単位で独立しまとまりをもたせる)
初学者から実務者まで、あるいは専門分野に則した広範な用途に対応した内容体系と、ニーズに応じたモジュール選択によりカリキュラム編成に自由度を持たせる。
(2)各モジュール(1章)毎に、ストーリーを
学習のねらい→目次→本文→まとめ→演習問題という一連の流れで、教材を作成
モジュール毎に、PDCAが回って教育効果が高まるようになっている。
(3)教材1ページ毎に講義資料と解説資料のセット
「講義資料」(受講者用:パワーポイントのスライド部)とその「解説資料(講師用:パワーポイントのノート部)」をセットとして作成
特別に深い知識経験を必要とせずに、レベルの高い授業が実施できる。